インタビュアー(中谷よしふみさん;フィリピン留学ラジオ)
フィリピンのFace to Faceという学校でいろんな国に留学経験があるショウタさんにお話を聞きました。マレーシア、オーストラリア、フィリピンに留学経験があって、僕が行ったことあるELCとCNE1にも行ってたので話が盛り上がりました(笑)。現在、IELTSの勉強中。
Face to Faceはアメリカ人と日本人で共同経営してるタガイタイにある語学学校です。
フィリピン留学に来た経緯
「ショウタさんはいろんな経験をされてるんですよね?Face to Faceに来てどれぐらいですか?」
ここに来て3週間経ちましたね。残り2週間です。
「この前はCNE1にいたんでしょ?どれぐらいいたんですか?」
3週間ですね。4週間の予定だったけど、1週間早く終えてこっちに来ました。
「この後は?」
日本に帰ります。仕事を辞めてきたので、就職活動をします。
「じゃ、憂鬱になってくる時じゃないですか。」
はい。今から日本に帰ってからが憂鬱です(笑)。
「みんな通る道!(笑)。CNE1の前は何してたの?」
オーストラリアの語学学校に3週間行ってました。
「毎回短期ですね。」
とりあえず短期で申込んで、よかったら延長しようと思ってるんです。実はオーストラリアの前はマレーシアの語学学校に行ってたんです。
「マジで?」
オーストラリアで行ってた学校がクアラルンプールにもあるんです。ELCっていうんですけど。
「ブキビンタンのELC!僕もそこで勉強したことありますよ!マジですか?」
本当ですか?
「じゃ、マレーシアが一番最初で。クアラルンプール、オーストラリア、CNE1、そして今がここで、Face to Face!なんでそんなことになってるの?」
分からないです(笑)。でも、クアラルンプールのELCに行って、シドニーのELCに行くまでは最初から計画してました。
クアラルンプールのELCの感想
「マレーシアはどうでしたか?」
僕は他の生徒とシェアして住んでたんですが、マレーシア料理は好きでした。中華も好きですが。コピークラブっていうレストランは一通り食べました。
「授業は?」
僕は日本で英会話学校に行ったことなかったので、初めてのグループレッスンだったんです。お喋りなロシア人ばっかり喋ってて、自分が喋る時間はあんまりなかったですね・・・。
「ELCはロシア人とカザフスタンめっちゃ多いもんね。カザフスタンの人がカザフスタン人ばっかりで全然英語の勉強にならへんって言うてた(笑)。イエメン、サウジアラビア、オマーンとかいろんな国の人がいますよね。」
あと、日本人と韓国人ですね。あんまり喋る機会はなかったのが残念ですね。
「初級?ELCってレベル分けは大きく3つぐらいじゃなかったでしたっけ?」
僕は中級でした。先生がネイティブなので、リスニングは上達しましたけどね。
「中級のクラスはまだマシじゃなかったかな。初級のクラスだったら、まわりの生徒のレベルがひどいんじゃないですかね?」
ルームメイトにカザフスタンとベトナム人がいたんですけど、初級の人はアルファベットを覚えるところから始まってました。
「ああ、そうか。じゃ、日本人はみんな中級だったのかも。もう僕はマレーシアのことを忘れてきてますね。マレーシアのELCでアドバンスだったらすごい勉強になるんじゃないですかね。ペラペラな生徒がちょいちょいいるでしょ。」
ああ、フリークラスにたまに上級の人がいて驚きました。確かにそうかもしれないですね。
「ELCについては、僕もだいたい同じ感想ですね。異文化交流はすごい楽しかったですよ。カザフスタンの集団とか見た事なかったし。でも、やっぱりグループレッスンだと、英会話の密度は少ないと感じました。」
オーストラリアのELCの感想
「そして、オーストラリアのシドニーのELCですね。どうでしたか?」
基本、システムは同じでしたね。授業種類とか、レベル分けとか、授業内容とか。ただ、違いとしては、もっといろんな国から来てました。ヨーロッパからも多くて。スペイン、スウェーデン、ノルウェー、フランス、ドイツ、コロンビア、南米もいました。日本人も中国人もいて。
「それはそれは面白そうですね。」
面白いですけど、やっぱり異文化交流で終わってしまうんですよね。特に自分の課題は英語を話すことだったので。あまりできなかったです。
「英語めちゃくちゃやけど、ハートが強くて、すごい喋る生徒っていっぱいいるからね。」
そうなんです。すごい話してくるんですけど、何を言ってるか分からないです。で、「なんで分からないの?」みたいな感じだから、僕は若干心が折れました・・・。
「あー、そういう日本人は多いと思うよ。自分ができないのかなって思いますもんね。」
そういう感じで喋ってきますからね。でも、クラス分けしてるから同じレベルのはずなんですけどね。
「でも、レベル分けって、会話と筆記の総合点でやるでしょ。でも、日本人って筆記試験はできるけど会話力ないでしょ。」
うーん。確かに。日本人は損するほうですよね。
「でも、異文化交流したい人にはすごい良いと思うんですよね。先生もネイティブやし。ただ、英会話学習においては、ハートが強くないと機会損失するかもしれないですよね。」
それと運ですね。良いクラスメートやルームメイトに恵まれるとすごい良いと思いますね。あと、オーストラリアでよかったこととして言っておきたいのが、ホームステイですね。ホストファミリーはアイルランドから移住してきた人で、家では結構英語を使う機会がありました。
ルームメイトはコロンビア人と中国人で、彼らと遊びにいく中で、スキルを上げようとしましたね。そこでなんとかオーストラリア生活を充実した思い出にしようと頑張りました(笑)。
「それも重要ですね(笑)。僕はホームステイは大好きで、ホストファミリーとルームメイトに恵まれるとあんなに楽しいことはないと思うんですよね。1つ質問!クアラルンプールのKLCって授業時間は4時間ぐらいですよね?」
朝9時から3時ぐらいまでだったかな?
「授業時間はオーストラリアのKLCも同じですか?」
だいたい同じです。
「フィリピン留学って6〜8時間ぐらいあるでしょ。オーストラリアは何時間ぐらいかなと思って。」
オーストラリアもマレーシアも同じですね。
「そうか。で、オーストラリアは2ヶ月でしたっけ?その時の、英語の上達度はどんな感じだったんですか?」
うーん。オーストラリアのアクセントに若干悩まされましたね。僕の能力が低かったのもあると思いますけど、何を言ってるか分からかったです。ずっとキレイなアメリカの英語を聞いてたので、それと比べると現地の人は個人個人でかなり違いました。
「じゃ、街中で英語を学ぶのは難しかったんですね。」
そうですね。
「そうすると、思ったより伸びなかったんですか?」
うーん。そうですね。予想してたより得られなかったかな。もうちょっとリスニングが上がると思ってました。
「ただ、留学初めての人って過剰に期待してることもありますからね。オーストラリアは良いイメージですし。」
良いイメージありましたからね。今でも良いイメージですし。でも、訛りだけは残念でした。
「シドニーの生活はどうだったんですか?」
物価が高いですね。日本より高いので。
「マクドナルドのハンバーガーはいくら?」
一番安いセットで500円ぐらいかな。でも、僕は基本野菜が好きなので、サブウェイが多かったですね。サブウェイの一番安いサンドイッチで800円、700円ぐらい。
「高いっ!そうすると、外食をしにくいですね。」
はい。だから、僕はお弁当を作って節約してました。
オーストラリア永住権のためにIELTSスコアが必要
「それで、当初はオーストラリアで終わるつもりだったのに、なんでCNE1に行くことになったの?」
ええと、オーストラリアで地元の就職情報を見てた時に、就職エージェントと話したんです。その時に、就職するなら永住権があったほうが良いよって言われて、だったら永住権を取っちゃったほうがいいんじゃないかと思ったんです。
「なるほど。」
オーストラリアの永住権にはIELTSが必要なんですが、僕のレベルだと頑張ったら取れそうだったんです。ただ、僕の問題はスピーキングだったので、このままオーストラリアにいてもスピーキングを鍛えられないだろうと思ったんです。で、ふとCNE1を思い出したんです。
「もともとCNE1を知ってたの?」
あ、去年の2月にCNE1に行ってたんです。3週間だけ。
「えっ、マジで。」
すいません。言い忘れてました。CNE1が初留学で、初英会話です。それでスピーキングを鍛える場所としてはCNE1が良いんじゃないかと思ったんです。
「でも、1回行ったのに、その後にマレーシアに行ったってことは何か問題があったんじゃないの?」
やっぱマンツーマンだけだったので、あの時はもっと自然な会話が学びたかったんです。それに、僕は人前で話すのが苦手だったので、そういうトレーニングもしたかったんです。
「それで、グループレッスンが必要だと思って、マレーシアを選んだんですね。」
はい。でも、結果的に、あんまり望む結果が得られなかったんです。
「実際、マンツーマンだけじゃなくグループレッスンも必要だと思いますよ。グループレッスンで学ぶこともいっぱいありますから。」
ありますね。
「ええと、じゃ、オーストラリアの永住権が取りたくなって、それにはIELTSのスコアが必要で、スピーキングをもっとアップさせないといけないとなった時に、フィリピンのCNE1に行こうと思ったわけですね。」
はい。フィリピンはマンツーマンなのでスピーキングをいっぱい練習できるので。
CNE1の感想
「CNE1は2回目でしょ。どうだったんですか?」
前よりよかったですね。
「何かが変わってたんですか?」
うーん。学校自体は大きくなってましたけど、特に何かが変わってたわけじゃないです。前回の先生もよかったんですが、今回も先生がよくて。
「ああ、自分と合う先生だったですね。」
あ、そうです。やっぱ相性がありますからね。
「オーストラリアとマレーシアで勉強してたから、英語はすでに慣れてたんですよね?」
そうですね。日本語が使えない環境には慣れてました。僕は日本人と全く交流しないようにしてましたので。
「でも、CNE1は生徒が日本人ばっかりじゃないですか?」
そうなんです。それが一番ネックでした。日本人いっぱいなのは分かってたので、行く前に悩みました。でも、他の生徒との交流は最低限にして、同じ部屋の人とだけ喋るようにすればいいと思って決めたんです。
「日本人を避けてたんですね。」
はい。あんまり良い子じゃなかったですね。金曜のドリンキングパーティの時だけ喋ってました。
「でも、本当に英語を習得したかったら、日本語を使わないほうが絶対英語上達には良いですからね。それで、スピーキングは上達は感じられたんですか?」
はい。感じられました。全然違いました。ずっと喋ってると、もう言葉が止まらなくなりました(笑)。
「わははは。じゃ、よかったやん。」
よかったんですけど、でも、CNE1はIELTSコースはなかったんです。
「CNE1は試験対策に重きを置いてないもんね。でも、それは最初から分かってたわけでしょ。」
でも、あの時はCNE1しか知らなかったんです。それに、IELTS対策しなくても、とりあえずスピーキング力を上げればいいと思ってたんです。でも、言葉が出るようになってくると、どうせならIELTSコースを受けたほうがいいと思ってきて。
「そうか、自分のレベルが上がって、また次の欲求が出てきたんですね。」
そうかもしれないです。
フィリピンでIELTS対策ができる学校を探す
それで、いろんな学校を調べました。それで、この学校も見に来たんです。
「ターラックからタガイタイまで?遠いでしょ。」
はい。バスで片道7時間から8時間ですね。でも、IELTSの試験がマニラであったので、そのついでに学校見学したんです。マニラの学校と、あ、あとバギオも行きました。
「バギオはIELTS専門学校ありますね。でも、バギオは反対側じゃないですか(笑)。そもそも、なんでできたばかりのこの学校を知ってたんですか?」
CNE1のルームメイトがこのFace to Faceを知ってたんです。それで、ここはネイティブの先生もいるって聞いて。
「で、見に来て、良いなと思ったんですか?」
はい。1泊したんですが、マニウェルシェフの料理が美味しくて(笑)。
「そこですか!(笑)僕はいろんな学校でご飯を食べたんですが、日本人向けの学校は料理もどこもそれなりにいいんですよ。けど、この学校は、頭1つ出てますね。作ってる人がホテルで長い間シェフをしてたから、いろんな料理が作れる。」
昨日はタコスでしたね。
「僕がフィリピン料理のシシグとシニガンが好きって言ったら、次の日に作ってくれた。」
彼に言うと、次の日にマーケットに仕入れに行きますからね。料理が大好きなんですよ。
「朝ご飯が終わったら昼ご飯の準備を始めているし、ずっと料理を作ってるでしょ。食事はこの学校の良いところですね。えっ、料理で決めたんですか?」
まさか、そんな単純じゃないですよ(笑)。もちろん大事なファクターでしたけどね。あと、タガイタイの気候ですかね。マニラとかターラックはちょっと暑くて、冷房を入れててもツライ時があって。場合によっては、勉強に支障をきたしてたので。
「ここタガイタイは避暑地だから涼しい。クーラーいらないですもんね。」
それと、ネイティブの先生にいつでも質問できるのもよかったですね。
実は、この学校は出来たばかりなので、まだちゃんとしたIELTSコースはなかったんです。でも、実際授業を受けてみたら、先生はIELTSをちゃんと知ってましたし、授業計画もしっかりしてたので、IELTSのスコアアップできそうだと思えたんです。特にアメリカ人のマット先生はよく知ってます。
「彼はIELTSの経験は豊富みたいですね。他の先生にもノウハウを教えていってるしね。」
そうなんです。もう1個の学校では教材は見せてもらったんですが、体験授業は受けてなくて、目標スコアが少し低かったんです。他を探しても、僕の目標を設定してるところがあまりなかったんです。
Face to Faceの感想
「それでこっちにきて3週間。思ってた勉強ができてるんですか?」
そうですね。スピーキングとライティングがメインなんですが、ライティングは予想以上にできてます。フィリピン人の先生がずっと記事を書く仕事をしてたみたいで、なんでも答えてくれます。それに人柄がいいです。まあ、みんな人はいいですね。CNE1でもこの学校でも。だから、マンツーマンが成り立ってるのかなと思います。
「ああ、確かにそうかも。楽しくなったら1時間苦痛ですもんね。」
ほんとそうですよ。
「フィリピン人は楽しくさせるスキルを天然で持ってる人も多いですもんね(笑)。確かに、他の国がマンツーマンレッスンをやっても、キャラクター的に成り立たない場合もあるかもしれないですね。」
実際、シドニーでマンツーマンやりましたけど、ちょっとツラかったです。ま、相性もあったかもしれないですけど。
「ま、相性はフィリピンでもあるからね。にしても、すごいね。いろんな経験があるね。」
とりあえずどんどん試したんです。で、辿り着いたのがここなんです。でも、もうさすがに延長できないので、最後にIELTSを受けて帰国です。
「じゃ、あと2週間でIELTSのスコアを達成しないといけないの?」
それを目標に勉強してます。
「じゃ、こんなインタビューしてる場合じゃないやん。」
はい。早く勉強したいです(笑)。
「すいません!(笑)でも、すごい参考になるインタビューだと思います。いろんな学校や国を経験してるから、フィリピンの特徴がちりばめられてると思います。」
留学検討者にメッセージ
「最後に1つだけ!フィリピン留学はどういう人にオススメですか?」
文法と語彙がある程度分かってる人。大学受験した人ならだいたい大丈夫だと思います。
「逆にそういうのがなかったしんどい?」
最低限準備したほうがいいですけど、それがなくても学べると思います。初級向けのコースもありますから。もちろんやれることは日本でやってから来たほうが伸びは変わると思いますが、グループレッスンの学校に比べたら、スピーキングを鍛える機会は何倍、何十倍とあるので。
「喋らないと始まらないから、1時間の密度は違いますよね。」
「自分のレベルが上がると、まわりのレベルも上がるから、グループレッスンはすごい有意義だと思うんですよね。いろんな国の人が集まってディスカッションする機会ってフィリピンの語学学校にはあまりないでしょ。生徒はだいたい日本人か韓国人だから。だから、レベルが上がったら他の国の留学ほうが良いケースもあると思うんです。でも、初級ならフィリピンがいいと僕は思ってるんです。」
そこまでの準備段階ですね。それは同感です。
「おお、濃い経験をした人に共感していただけてよかったです。今日は本当にありがとうございました!」
(2014年6月10日(火) タガイタイのFace to Faceで)
まとめ
まさかマレーシアでの語学学校まで僕と同じとは思ってなかったので驚きました。ショウタさんはいろんな経験をされているので、とても参考になるインタビューだったと思います。にしても、オーストラリアのELCはオーストラリアでもマレーシアでも授業は同じなんですね。英語を勉強する意味だけで考えたら、安いマレーシアで僕は十分な気がします。
今回インタビューさせて頂いた語学学校のFace to Faceはまだ出来て3ヶ月。まだまだこれからの学校だと思いますが、なぜか知ってる先生も多く、業界の優秀な先生はみんな繋がってるなと改めて感じました。2泊3日の滞在中に全員とガッツリ話しましたが、良い学校の1つだと感じました。