宿舎の前で写真!(Face to Face English SchoolのEOPシャツです)
フィリピンのほとんどの英語学校ではEOP(English Only Policy)という制度があります。
これは文字通り、「英語しか話してはいけない」というルールです。もちろん日本人同士でも英語しか話してはいけないルールです。
このルールは英語学習においては有効な手段の一つではありますが、一方で「EOP」をあまりにも重要視しすぎる傾向があるのもまた事実だと思います。
「この学校はEOPが徹底しているから英語がきっと伸びる」
「あの学校はEOPがゆるいので甘い学校だ」
「その学校はEOPがそもそもないのできっと適当な学校に違いない」…などなど
けれども、私自身の見解としては、
「EOPがあるかないかだけで学校のイメージ(英語学習環境が整っているかどうか)を決めるのはお勧めできない」
ということです。
Face to Face English SchoolにもEOP制度はあります。これまでの学校の取り組みの中で、EOPを重視した時期もありました。
また、これまで他の学校も含めて、数多くの生徒さんを見てきた中で(また自分自身が実際体験した中で)出した結論は、「EOPがあるからといって必ずしも生徒さんの英語レベルはあがらない」ということです。
その理由を2つだけ簡単に述べさせていただきます
1.EOPをしても、日本人同士である限り、会話には限界がある。
これは特に初心者の方に言えることですが、EOPをして日本人同士で会話をしても、
「間違った英語をお互いが使う」→「お互いで英語の間違いを指摘できない」→「間違った英語を使い続ける」→「間違った英語が定着する」
こういった流れになる場合が多いのです。
また、通常1分で終わるような会話が5分も10分もかかってしまい、時間の割には効果が薄くなってしまいます。
2.EOPを強制しても、どうしても隠れたところで日本語を使ってしまう。
これも非常によくあるケースです。EOPを強制したものの、やはり生徒さんは「隠れて日本語を話す」ということがしばしば起こるのです。
なぜならマンツーマン授業で毎日長時間英語を使っていると、「休憩時間くらいは日本語を話したい」「頭が疲れすぎてどうしようもない」という状況になることがよくあるからです。
そこでEOPを強制されたとしても、そのルールに従うことはなかなか困難です。反対に「四六時中言いたいことが言えない」というがんじがらめの拘束の中で、英語学習がどんどん重荷になってしまうことが起こり得るのです。
これらのことを考慮し、当校ではEOPは希望者の「申告制」にしています。EOPをしたい人はしていただいていますが、強制はしていません。
(もちろん当校がEOPを軽視しているわけではありません。中上級者にとってはEOPは有効な学習手段になりえると思っています)
その結果、生徒さんのお部屋では「日本語」が使われているケースが多くなっています(時折部屋のメンバーだけでEOPを実施している場合もあります)
それよりも当校が「EOP」に変わる取り組みとして重要視しているのが「COP」(Chill – Out Policy)です。
これは、授業終わりの夜間帯や休日など、積極的に講師たちと「Chill Out」(くつろいで遊ぶ)してもらうための取り組みです。
当校の講師たちは、積極的に生徒さんたちと関わるのが大好きです。授業中はマンツーマンで真剣に教えてくれますが、授業が終わればたちまち「親しい友達や仲間」といった感覚で生徒さんと接してくれます。
平日の夜には「映画鑑賞会」をしたり、ギターでの「演奏会」を開いたり、またお菓子を持ち寄っての「茶話会」なども日常的に行われています。8名のボーディングティーチャー(宿舎住み込みの先生)だけではなく、その他の先生たちも頻繁にそれらの会に参加しています。
週末には「ドリンキングパーティー」や「フードトリップ」「プチ観光旅行」、時には少し大人な雰囲気の「カジノ体験ツアー」などにもでかけています。
当校が目指す「英語環境」は、決して強制されたEOPではありません。また、日本人の初心者同士で行うEOPでもありません。
極力生徒さんと講師の距離を近くして、講師との間でCOP環境を実現させていく取り組みです。COPはいわば無料の英会話レッスンですので、講師たちから直接正しい英語、活きた英語を教えてもらえる絶好の機会でもあります。
ですので、たとえお部屋で「日本語」を使っていたとしてもそれは大きな問題ではありません。
もし生徒さんが、「英語を話したい」と思えばリビングなど講師が集まる場所に行っていただくだけで、いつでも英語で会話ができるからです。
「日本人比率は何人でしょうか?」「EOPは厳しいでしょうか?」そういったことを気にして質問をされる方もいますが、当校はCOPをとことん推進していますので、たとえ日本人比率が多くても、たとえ生徒さん全員がEOPをしていなくても、「英語をいつでもどこでも話せる」という点では、きわめてすぐれた環境であると思っています。
Face to Face English SchoolのCOPをぜひとも体験してみてください!
これだけ講師と距離が近くて、いつでも英語が話せる環境はとても魅力的だと思います!