<英語を身につけて冒険しよう>
みなさんは「資産」を持っていますか? 不動産? 株?
…いろいろありますが、以前「英語力は資産だ」という記事を読んだことがあります。
資産という漢字は、「次に貝を産む」と書きます。貝は昔「お金」のように価値あるものとして使われていました。
すなわち資産とは「次々とお金や価値あるものを生み出してくれるもの」と考えることができます。
では、英語力がなぜ「資産」なのでしょうか?
正確に言うと、単に英語力があるだけではそれは資産にはなりません。その英語力によって何らかの「結果」「効果」が生じたとき、はじめて英語力が資産になるのだと思います。
もっと簡単に言うと、「英語力によって何らかのメリットが生じること」が重要なのです。
今回は英語力をつけることによってもたらされるメリットについてお話したいと思います。
1.収入UPの可能性
次のグラフをご覧ください。
エンワールド・ジャパンが給料と英語力の関係について調査した「日本国内年齢別平均年収とバイリンガル求職者の平均年収」の結果です。
年代が上がるにつれ、英語ができる人とできない人との給与格差が増加しているのが一目瞭然です。
また、別の調査によるとTOEIC760点以上、TOEFL540点以上、英語検定準一級以上のいずれかを持つ人と、そうでない人の年収を比較したところ、平均年収の差は実に209.4万円となっていました(TOEIC760点は、6ヶ月以上の海外滞在経験がある海外部門で働く人の平均スコアです)
このような調査は非常に数多く存在し、そのいずれもが「英語力」と「収入」の高い相関関係を示しているようです。
もちろん英語ができても、その能力を用いていなければ意味がありませんので、「高い英語力=高い収入」とすぐに直結させることはできませんが、少なくともかなり多くの方が「英語力」による収入格差に直面しているというのは事実です。
とりわけこれからの時代はこの格差に拍車がかかるでしょう。
英語力がなければ「就職できない」「昇進できない」という会社も増えつつあります。
仮に英語力が必須条件ではなくても、高い英語力を有していればそれだけ自らのポジションを確立しやすくなるのは間違いないでしょうし、より良い待遇で働くことができるようになるのも明らかだと思います。
2.グローバルな価値観や視野が身につく
法務省入国管理局の調査によると、平成24年末の在留外国人数は日本の総人口の約1.6%、100人に1人以上の割合になっています。
この人数は想像以上に多いと思わないでしょうか? 小学校時代などで考えると、だいたい2~3クラスに1人の割合で外国人の生徒がいるといった感覚です。
そしてこの割合は増加の一途をたどるでしょう。
つまり、たとえ日本に住んでいてもこれからの時代は「外国人」と接する機会がどんどん増えてくるということです。
もちろん彼らとの接触を避けて過ごし続けることも可能でしょうが、彼らと親しくなることで異なる文化や習慣、価値観、ものの考え方などを知ることができます。
何より、外国の文化を知ることで改めて日本の文化を学ぶことができる、というのもまた真実です。
とりわけ若い間に国籍の違う彼らと仲良くなることができれば、自分自身を見つめなおす機会にもなり、アイデンティティーを確立していく一つの助けにもなると思われます。
国際的な視野を身につけることができるのは、英語を通して手に入れることのできる大きな財産だと思います。
3.人生を冒険することができる
この3つ目のメリットが、個人的には最も「楽しい」ものであり、英語の勉強をお勧めする理由でもあります。
つまり、英語を用いてこれまで知らなかった世界に足を踏み出すことができるのです。これは本当にワクワクする体験です。
たとえ家の中にいても、「Facebook(フェイスブック)」や「Skype(スカイプ)」などのアプリケーションを使うことで、世界中の人たちとたちどころに、しかも無料でつながることができます。
画面の先には遠く離れた異国の地に住む人々がおり、英語を操ることですぐにコミュニケーションがはじまります。
日本に閉塞感を感じたなら、海外に滞在してみることも可能です。
ご存知の通り日本のパスポートは世界最強です(VISAなしで入国できる国の数、VISAの取りやすさと安さ、入国時のチェックの甘さなど、トータルで考えると間違いなく世界最強でしょう)。
これもひとえに、「日本への信頼感」「GDP(国内総生産)の高さ」「ODA(政府開発援助)の多さ」など、これまでの日本政府の地道な努力による賜物です。
この「日本人」という特権のおかげで、世界中のあらゆる国に行くことができます。
私は「世界一周旅行」をした(している)友達を何人か知っていますが、「世界の広さと美しさに魅了され、圧倒された」と口をそろえて語っています。
コミュニケーションが図れなければ、たとえその土地に行っても魅力を十分に堪能することはできません。ホテルやレストランに行くことさえためらってしまい、「語学の壁」だけで疲れきってしまいます。
けれども、簡単な英語さえ身につけることができれば、それこそリュックサック一つで「ちょっと出かけてみよう!」と言うことができるのです。
日本に生まれたことは、経済面においてもパスポートなどの面においても、この上ないほどの幸運だといつも思います。この「すでに与えられている幸運」に感謝しつつ、世界の様々な土地を訪ねてみられてはどうでしょうか?