26歳で飛び込んだフィリピン留学が人生を変えた—
現在はマニラの世界的IT企業に勤務するNさんのストーリー

「心が疲れきっていた自分を変えたい」
そんな思いで26歳の時にフィリピン・タガイタイの語学学校(FacetoFace)へ渡ったNさん。
全くの未経験から始まったフィリピン生活は、語学留学を経て現地での就職、
そして現在はマニラの世界的IT企業で働くまでに。地方出身の一青年が自らの力でキャリアを切り拓いたその軌跡をご紹介します。
■ 京都・亀岡から世界へ。地方学生の挑戦
Nさんは、京都府亀岡市出身。現在30歳。大学時代は関西弁を抑えて丁寧な言葉遣いを意識する一方、商店街活性化のプロジェクトでは全身タイツでヲタ芸を披露するなど、ユニークな感性で注目を集めていました。大学卒業後は、明確なキャリアが見えず模索する日々が続いていたといいます。
■ 疲れた心を癒すため、フィリピンへ

そんなNさんが見つけたのが、Twitterで話題になっていた「語学学校での勤務ボランティアと学習を組み合わせた無料留学プログラム」。即座に応募を決意し、26歳でフィリピン・タガイタイに渡航しました。到着はなんとタール火山噴火の前日。避難とロックダウンを経験しながらも、約4ヶ月間にわたり語学と異文化に触れ続けました。
■ チャンスは現地にあった——人材紹介会社でのインターン
滞在先の語学学校を経営する日本人社長から「日本人スタッフが足りない」と声をかけられたNさん。
日本での営業経験を活かし、すぐに人材紹介会社でのインターンを開始。現地就職への道が開かれました。
■ 現在の仕事:日系企業と日本人をつなぐ架け橋に
現在は、マニラにある人材紹介会社にて、日系企業と日本人求職者のマッチング業務を担当。日本からの応募者をSNSなどで集め、現地企業へはメールや電話で採用ニーズを確認。フルコミッション制という厳しい条件の中でも、「自分の力で成果を出す」働き方にやりがいを見出しています。
■ フィリピン生活も5年目。新しい人生のステージ
タガイタイから始まったNさんのフィリピン生活も、5年目を迎えました。
フィリピン人との恋愛経験や、避暑地としてのタガイタイの魅力に触れつつ、
現在は「フィリピンで素敵な彼女と交際中です」と笑います。
現在はAIの可能性を追求して、独学で習得中。
同じように野心のある日本人がフィリピン働きにに来てくれればと構想中とのこと。
【まとめ】
英語力ゼロ、知り合いゼロの状態から始めたフィリピン留学が、Nさんの人生を変えました。
「日本で行き詰まりを感じている人こそ、フィリピンという選択肢が道を開いてくれるかもしれません」。
そんなメッセージが、Nさんのストーリーには込められています。
悶々した生活の中で日本を飛び出してきた若者にかつての自分が重なると大町さんは言います。
ふんわり英語を勉強したいと、という人よりも自分を変えたい、違う環境に飛び出したい
というようなことでも強い目的意識があった方が、その後の行動が変わる人が多いというのが印象的でした。